2016.03.19

酒場放浪記

すっかり投稿が遅れてしまいました。こんにちは。
最近は一人呑みにハマりだしている加藤です。
先日も地元飯能で新たな呑み屋を開拓しようと、前々から入る機会をうかがっていた居酒屋に行ってきました。
駅から少し離れたところにある、カウンター席のみの小さなお店です。
雨上がりの7時半頃、お店に入ると先客二人。もうすでに結構出来上がっているおじいさん。
席に着くなり「雨もう降ってない?」と声をかけてくれました。
一言二言話せば、初めてのお店でもだいぶ居心地が良くなります。
カウンターの上にはテレビもあって一人で飲むときの時間潰しには最高です。
お通しは白菜とつくねの春雨煮。特別凝っているわけでもないけど、温かみがあって美味い。
いいお店を見つけたと、ちょびちょび呑みながら1人で喜んでいると、
隣に座っていた先客のおじいさんが「仕事何してんの?」と聞いてきます。
「林業してます」と答えると、
「いいね〜!」と言って急に握手!
若干戸惑いながらも話を聞けば、おじいさんも若いときに山仕事をやっていたとのこと。
小さいときには木馬(きんま)と呼ばれる搬出用のソリを引いただとか、親父が若い頃にはチェーンソーなんかなくて鋸で木を伐ってたとか、人の手がよく入ったかつての山の姿を聞かせてくれました。
「こんなところで若い人と山の話できるなんて嬉しいなぁ、嬉しいなぁ」と何度も言って、お酒もご馳走してくれて。
一人で呑んでいると、時にこうした思わぬ出会いや発見があるから面白い。
林業を話のタネに見知らぬ人と過ごした楽しい時間でした。

お店の常連の猟師がとってきたという鹿肉ステーキもサービスで出てくるという!歓喜!

お店の常連の猟師がとってきたという鹿肉ステーキもサービスで出てくるという!歓喜!

この日記を書いた人

加藤 真己

加藤 真己

1989年生まれ。埼玉県飯能市出身。武蔵大学人文学部卒。獅子舞などの郷土芸能好き。日々の暮らしと仕事、文化が直結するような地域密着の職を求め、大好きな獅子舞を作り上げた先人たちが多くやってきた山仕事への関心が高まり、現職に。

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