2018.05.06

koya

ここ数年で小さな小屋に暮らし、豊かな生活を実現するということをモットーに日本でもタイニーハウスというコンセプトが雑誌などメディアで紹介されるようになってきているようです。弊社の企業活動周りにおいても小さな家=小屋というコンセプトに触れる機会が増えてきています。数年前に弊社飯塚潤子が参加したスウェーデン大使館主催の会合 Treasures of the Forestでもスウェーデン及び日本の建築家協会共同主催にて行われた学生設計コンペでは「Treasures of the Forest, KOJA/KOYAコヤ/小屋)」というタイトルのもと建築学科生たちが独創性溢れる小屋の設計をしていました。また、弊社の一本の木を余すことなく商品化する事業「森デリバリー」では軽トラの上に小屋を作製し、森のカケラをみなさんの生活に届けるべく各種イベントにて出店中ですし、2016年から始動したK x Kプロジェクト(https://tokyo-chainsaws.jp/delivery/kk/)では工学院大学のみなさんと毎年各部室を木造の小屋に立て替えていくというまさに小屋プロジェクト。
 
なぜ小屋なのか?
 
色々と理由はあるような気がしますが、一番の理由はやはり手軽さなのではないでしょうか。
それなりの広さの家をたてるとなると数千万円かかるのが現在の日本の相場です。一生に一度の買い物と言われてきた家作りですが、もう少し手軽にできないものかと思考した先が小屋でありタイニーハウスのコンセプトなのかなと思います。家は狭いけど、節約した分、生活の他の部分を裕福にする。そんな生き方を選ぶ人が増えてきたのかなと思います。
というわけで、築40年の我が家も自分で伐り出した材木で柱・梁のある家に立て替えたいと思っていましたが、予算的にも厳しいななどと考えていたら同じ敷地内に2階建7.5帖(1階部分駐車場+洗濯場、2階住居)の小屋を建てることになりました。(自分たちで住む為ではなく、最初の数年は賃貸物件として貸す予定です。)棟上げはプロの大工さんにお願いし、そのあとはセルフビルド。10年で回収したいので、賃貸後の活用方法を考えてなくてはいけませんが、民泊など情報通信の発達した現在ならではの活かし方がたくさんあるのでは、と今から楽しみにしています。

そんなわけで、最近私の周りはkoyaで溢れています。

この日記を書いた人

吉田 尚樹

吉田 尚樹

1978年生まれ。東京都杉並区出身。マカレスター大学文化人類学部卒(アメリカ)。外資コンサルティング会社に8年勤務後、「社会と自分にとって意義のある仕事」を求め、林業に転職。一家で檜原村へ移住。現在二児のパパ。

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