2021.06.15

第21回 FSC®認証! 樹齢110年の枝付き丸太

FSC認証とは適切に管理された森林と、責任もって調達された林産物に対する国際的な認証制度です。
そのFSCを取得して4年になる弊社・社有林から出てきた、枝が四方に伸びたワイルドさが魅力の枝付き丸太。
マテリアル販売事業部・吉田に聞きました。

——枝付き丸太は2回目ですね。

2回目です。

——前回紹介したものは美術館(檜原 森のおもちゃ美術館、2021年11月オープン)で使うことになったそうですね。

そうです。

——枝が多いですね。

けっこう太い木で枝がしっかりあって、見た目が立派ですね。壮観。壮大。四方に枝が出てます。

この角度から見るとムカデみたいです。 ちょっと曲がりもあって。自然のままみたいな。生き物感がありますね!

それにこの枝、どうですか? 筋肉の筋みたいですよね。

——乾燥は?

まだですけど、たとえばディスプレイで立てて使うなら、使いながら乾かすという手も。

——屋外で使うなら、それも良さそうですね

——これはどこの木ですか?

社有林のヒノキです。

——FSC材ですよね?

そう。FSCの山林から伐り出したものです。

——ということは…

環境、社会、経済のバランスを取って適切に管理した山の木ということ。

ちなみにこの枝付きは5番玉で、地上から20mくらい上の部分なんですよ。で、この木の元玉がこれ。青いペイントが当社のFSC材のマークです。

——いいですね。ところで、何年生ですか?

110年超えてました。

——110年ということは植林した木ではない?

自然に出てきた木かなと思います。実生ですね。110年前、おそらくあそこに植えてないですよ。

——かたちが、うねっとしてますね。

最初ほかの木にいじめられながら育ったんじゃなですか。すごい、年輪が詰まってますね。

——110年前、ヒノキがあって、それがタネを落としてる…

ということですよね。

——ヒノキのタネは風で運ばれるんですよね。風媒。

だから、どこかにヒノキがあったんですね。どんな感じだったんでしょうか。

——実生の木は迫力ありますね。

ありますよね。荒々しい。存在感が違います。しかも100年超えてるんで、さらに。

■素材データ
サイズ:長さ:4200mm、幅:250mm(元)〜160mm(末)
状態:樹皮剥き
樹種:ヒノキ
伐採時期:2021年3月
重量:100kg

FSC FMライセンス番号:FSC-C136038
FSC CoC ライセンス番号:FSC-C138336

【取材後記】
この木を伐採後、山から運び出すところを見ました。枝が折れないよう重機で吊り上げて。ちょうどお客さんも一緒にいたんですが、けっこう写真撮ってました。珍しいシーンですから(木田)。

この日記を書いた人

木田 正人

木田 正人

1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。

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