東京チェンソーズは以下4つの考えを軸に、「森と街が共生する社会」の実現を目指します。
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「地球の幸せ」を目指し、最前線にいる小さな一企業として挑戦を続ける
2025年6月1日
株式会社東京チェンソーズ
代表取締役 青木亮輔 -
森に降った雨は地下水や川となって
街を通り、海へ注ぎます。
水の流れが森と街をつなぐように、
私たちは林業を、森と暮らしをつなぐ仕事だと考えています。植え付けや間伐など、森での作業を軸に、
伐り出した木材を加工し、製品を作り販売する。
また、森の空間そのものを人が自然に囲まれ過ごせる場として活用するなど、
林業という仕事の幅を広く捉えて事業を進めてきました。森と街の間を情報・技術・文化が自由に行き交い、
それぞれが活かし合うことで、感性豊かな社会が持続していく。
私たちはその可能性を信じ、
暮らしの地続きにある林業を皆さんと一緒に取り組むことを提案します。身近な川辺に立って、上流のずっと先を眺めてみてください。
そこにはきっと森があるはず。東京チェンソーズと林業を楽しもう。
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戦前、家や日用品、燃料に至るまで、生活に必要なものは山から供給されていました。木はとても大切に扱われ、家の土台、柱、梁、壁や造作などに使い、細い木は炭焼きの材料として、ふもとの街に出荷していました。丁寧に向いた皮は、捨てることなく屋根や壁の材料として使いました。最後に山に残されていた細い枝などは、生活の煮炊きのために拾って持ち帰っていたため、山はいつもきれいだったそうです。
しかし、戦後になると復興の建築需要に応えるために、山で伐採した木は、機械を使って大規模に搬出するようになりました。建築用の木材は効率化を目的に規格化され、規格に合わない材料は少しずつ山に置いていかれるようになりました。生活様式も電気やガスなどの普及に伴い、炭や薪は必要なくなり、山には不要な木が残されるようになりました。
私たち東京チェンソーズは、東京の森で木を植え、育て、伐採して街に届けることを生業としています。このような状況の中で、より美しい山づくりを目指すひとつの手段として、規格化の流れの中で取り残されてしまった素材を見つめ直す試みを始めました。
根っこから葉先まで、1本の木から取れる素材はどれも個性的。形はもちろん、香りや木目の表情も同じものは2つとありません。「1本まるごと販売」が、森と人の暮らしを再び繋ぎ直すきっかけになると考えています。