第138回 エノキの荒涼感
お隣・あきる野市の民家の裏山から伐採・搬出したエノキ。樹皮を剥いた、そこに現れたのは、どこか荒凉感のある白い木肌。販売事業部・吉田に聞きました。
―これは何の木でしょう?
エノキ。
―エノキ…?
前に、飯能の山からミズナラを出してきた時に1本だけ混ざってたのを製材に出したことがあるんですが、ほとんど扱ったことがないです。
―そうなんですね。
家具材として使われると聞いてますが…
―どこから搬出した木なんですか?
お隣・あきる野市のある民家の裏山なんですが、ケヤキ何本かとエノキがあって
…。そこで伐採して出して来た木ですね。
―なるほど。
ケヤキは製材して角材を取りましたが、エノキはそんな太くないこともあって、すぐには製材してないんです。
―はい。
もともと4mの丸太で出したんですが、別案件で一部使うことになって、これはその残った部分の2mなんですよ。
―なるほど…
その時、樹皮を剥いて使いたいということだったので、剥いてみたんです。そうしたら、ご覧のようにすごく綺麗なんですよ。
このウエイブ、自然の波が結構面白いので、製材するよりはこのサイズだったらこのまま使った方が面白いなと思ってます。
―確かに。
自然のくぼみも綺麗ですよね?
―確かに。ジオラマ的ですね。
そうなんですよ。
―白い木肌が荒凉感出してます。月とか、何か別な星の感じ(笑) 触ってみた、このざらつきもいい味ですね。
■素材データ
サイズ:全長:2000mm、直径:400mm前後〜550mm前後
樹種:エノキ
状態:未乾燥
伐採時期:2025年3月
(編集後記)
岡本太郎さんの「太陽の塔」ピンバッジを置いてみました。クレーターやシワシワ、全体のうねった感じ。素晴らしいです。そういえば、映画「大長編 タローマン 万博大爆発」が折りしも公開中ですね(木田)。