2016.07.09

チェンソーと私

猛暑になったり曇ったり。暑い日と肌寒い日が交代で登場する不思議な天気が続いていますね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。当社では苗木の成長を助ける「下草刈り」が本格的にはじまり、いよいよ夏モードに突入です。炎天下での過酷な作業。秋までにいったい何キロ痩せるでしょうか?ちなみに今夏の個人的なテーマはUVケアです。
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“東京チェンソーズ”。単純明快にして簡潔明瞭。老若男女、誰もが一目で仕事の内容がわかる屋号が、当社の社名です。東京の山でチェンソーを使ってなにやらしているんだろうなーといった具合。まさにその通りです。たまに誤解されることもありますが‥。
IMG_20160708_160644↑事務所の土間に整然と並べられたチェンソー達。もちろんどれも完璧に整備されている(はず)
秋から冬にかけてはチェンソーを使った仕事がメインです。もちろん樹木の伐採。さまざまなサイズがあって伐る対象によって使い分けています。片手で扱う枝打ち用から大型なものまで。チェンソーについては、ソーチェンの目立てや調整などマニアックな話が尽きないですが、とりあえずここではおいといて。
標準的な間伐作業で使うのは40ccクラス。大きいチェンソーほど馬力があって切削力に勝りますが、当然のことながら重くなります。一日中、急斜面で持ち歩いているわけですから、当然重ければ重いほど身体にこたえます。軽さとパワー。バランスが難しいです。私は多少、機械が重くても馬力を優先するパワー派。普段の間伐では一回り大きい50ccのチェンソーを使っています。心無い人からは、「技術不足をパワーでごまかしている」とのそしりを受けたりしますが、甘んじて受け止めています。エンジンが大きいほどスピードはでる!!という単純アメ車っぽい発想です。筋肉をつければ打球も伸びる!と同じ。この一派の反対勢力としては、ライト派(もちろん勝手に命名しています)が存在しており、小さく軽いチェンソーで小回り良くテクニック勝負。無理やり車で例えると国産エコカーといった一派でしょうか。両陣営、相容れない部分もありますが仲良くやっております。
IMG_20160708_160021枝打ち用のチェンソーとの比較。大人と子どもみたいです。
馬力原理主義者の私としては、当然のことながら慣れてくるとさらなるパワーがほしくなります。林業7年目。サイズ違いで3台持っています。妻にはよくそんなに何台も必要なの?と詰問されます。が、人間の欲望とは限りないもので、先日も自宅でくつろ いでいる時に出物を見つけてついポチっと。(みなさまもほろ酔い状態でのamazon,ヤフオクにはお気をつけください)中古で一回り大きいサイズを買ってしまいました。スチール038aveq(62cc)。 1982年製造の年代物です。新しいチェンソーを買ったときによく「新車を買った」といったりしますが、さしずめこちらは「旧車」といったところでしょうか。
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「made in West Germany」の刻印。ベルリンの壁崩壊前ですね。無駄に大げさにいうと、冷戦時代を知るチェンソーということになります
 
 
 
 
試しがけでは一発始動。エンジン全開、吹けあがりも最高です。清志郎なら歌いだしそうな感じです。とても34年前の機械とは思えません。最新型では樹脂化されてるパーツが金属だったり、がっちりしていて武骨で頑丈そう。頑固な感じ。すこし分解してみましたが、現代のチェンソーがいかに軽量・防振に工夫をこらしているのか(なんとなく)わかり勉強になりました。あと、とにかく重い‥。ドイツでは新人にこのクラスのチェンソーを支給するらしいですが、やっぱり骨格からして違うのかな。今後はここぞという時の勝負チェンソーとして活躍してもらうつもり。はやくこのチェンソーが簡単に(片手で)振り回せるように、頑張って筋肉をつけていきたいです。(次は120ccが欲しい佐田がお送りしました)
IMG_20160708_160139昭和57年製造。私と(ほぼ)同い年。愛着がわきます。

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