2016.12.08

林業のおいしいところ

お久しぶりです。飯塚です。
日に日に寒くなりますね。
檜原へ移住してきて初めての冬なので、寒がりの僕は毎日ドキドキしながらすごしています。
寒いとシーズンオフになるお仕事もありますが、林業では伐採シーズン到来です。
チェンソーズでも間伐がメインですが、伐採のお仕事も増えてきました。
社有林では東京美林倶楽部のエリアを伐採しました。
そこでは、山の上方に向けて木を倒し、葉をつけたまま一冬放置する「葉枯らし乾燥」を行なっています。
葉枯らし乾燥させた材、特にスギは色味が良くなるといわれています。
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上方伐倒している様子です。
木田さんが写真を撮っていますね。
 
村内で搬出している現場へお手伝いに数日行きました。
伐採と荷掛けを少し手伝わせていただきました。
チェンソーズでは搬出技術は特に未熟ですので、よその現場へ行くのはとても勉強になります。
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全幹で出ていると迫力ありますね。
 
所でコレ何に使うか分かりますか?
img_3493曲がった材と真っ直ぐな材。
真っ直ぐな材はもう1本必要なのですが。
正解は鳥居です。
真っ直ぐな材が柱で曲りがその上に橋渡しにかかるようです。
時々、丸太をそのまま使った鳥居ありますよね。
お手伝いしている現場で、その日は2件の鳥居材の注文を受けました。
村の製材屋さんと大工さんが来て山から丁度よさそうな立木を選木して、その場で僕が伐ることとなりました。
細い材なのですが、やはりお買い上げいただくお客様がいると少し緊張します。
しかも磨き丸太として使うので傷つけることができません。
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無事に納品されました。
よく、大先輩の方から、カネが絡む伐採は楽しいぞ!なんて言われますが少しわかった気がします。
今回の木は普段間伐などで伐っている木のうちでも伐った内に入らないような、細ーい木ですが、傷つけられないしお客様が見ているというプレッシャーがあるだけで一回り大きく感じられました。
一回りでも大したことないけど…。
やはりこの独特のプレッシャーはお金が絡まないと出てこない物なのでしょう。
きっと林業の最もおいしいところの一つでしょうね。
オマケ。img_3429先日、埼玉の吾野木材市場の近くを通る機会があったので寄ってみました。
丁度、年に一度の記念市ということもあり圧巻の光景が広がっていました。
県知事賞は立米40万円のヒノキ。
これもまた林業のおいしいところですね。

この日記を書いた人

飯塚 達郎

飯塚 達郎

1986年生まれ。埼玉県新座市出身。琉球大学農学部卒。食品製造の工場勤務を1年経た後、「自然の中で働きたい」と転職。愛読書は植物図鑑、渓流釣りが趣味。ツリークライミング®ジャパン公認ファシリテーター。

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