2017.12.14

特別任務


ここがどこかと申しますと新東名高速道路の静岡県清水市あたり。
正面にそびえる富士には雪がかかり綺麗ですね。
隣に目を向けるとこの方、

佐田先輩であります。
今日は持ち慣れたチェーンソーを大きなトラックのハンドルに持ち替えて高速をひた走っております。
それでも旅のお供のクッションからチェーンソー愛を感じますね。
そして後ろを見てみると、

荷台になにやら機械が乗っていますね。
さてさてこの機械、なんでしょう。。。
————————————————–
遡ること数ヶ月前、
林業の業界誌にある小さな記事が載りました。
「○○譲ります。」
これを見逃さなかったのが佐田さん。
早速、投稿者の方に問い合わせ、
いつの間にか譲っていただく段取りを整えておりました。
そしてこの度、佐田さんと私で
譲っていただける方のご自宅まで出向き、直接それをいただきに上がりました。
で、どこまで行ったかというと、
ここ。

小さな島々がポコポコと浮かぶ穏やかな海。そこから緩やかに立ち上がる山々。
牡蠣に目がない佐田さんの表情からもすぐにわかりますね。
そう広島です。
片道12時間かけて来ました。
そこまでしていただきたかったもの、それがこれです。

佐田さん嬉しそうですね。
え?わかりづらい。
これです、これ。

はい、集材機です。
「架線集材」と呼ばれる木材搬出方法で使用する機械で、
伐採した木材を空中に張ったワイヤーに吊って山から搬出する際、集材場所まで木材を引き込む動力となります。
架線集材における心臓です。
今回譲っていただいたものは使われなくなってすでに何年も経っているのですが、
修理すればなんとか使えるかもしれないということで譲っていただくことになりました。
合わせて架線集材で使う滑車や材を吊り上げ架線の線上を移動するキャレージと呼ばれる機器もいただくことができました。

こうした機器だけでも買おうとするとひとつ数万円したりしますから、これだけでも広島まで来た甲斐があります。
これら集材機と機器は譲ってくださった方のお父様が仕事で使われていたもので、思い入れもあるそう。
どうにか修理して、東京の地で第二の人生を歩ませたいところです!
この集材機を使って木を搬出した際には、また何かしらの形でご報告させていただけたらと思います。
乞うご期待ください。
加藤
 

この日記を書いた人

加藤 真己

加藤 真己

1989年生まれ。埼玉県飯能市出身。武蔵大学人文学部卒。獅子舞などの郷土芸能好き。日々の暮らしと仕事、文化が直結するような地域密着の職を求め、大好きな獅子舞を作り上げた先人たちが多くやってきた山仕事への関心が高まり、現職に。

この著者の日記はこちら