2020.03.17

花粉症対策

暖冬と言われた今年は本当に寒い冬が少なかった気がします。寒過ぎて昼休憩が体を休める休憩にならない何て日も数日だったのではないでしょうか。

 

しかしこの時期、寒さよりも辛いのが花粉症です。花粉症とは「季節性アレルギー性鼻炎」や「季節性アレルギー性結膜炎」などの総称で、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目の痒みなどの症状が出ます。その主な原因となるスギの花粉飛散時期は2~4月、ヒノキの花粉飛散時期は3~5月。私はスギ花粉だけなので4月頃には治まりますが、ヒノキ花粉もアレルギーがある方はそこから更に1か月続く事になります。

 

 

そしてこの時期の林業といえば、伐採や枝打ちがメインの仕事となります。今年は昨年よりも花粉の飛散が少ないと言われておりますが、枝打ちで木に登ると目の前で花粉が飛散しています。

 

花粉症のシーズンが始まると病院で点眼薬や点鼻薬、抗ヒスタミン成分が配合された飲み薬を処方してもらいますが、それでも防ぎきれる職種でないのが林業なのです。

 

そもそも職場となるのはスギ・ヒノキだらけの人工林が多く、車のフロントガラスも花粉で黄色くなり、飛散の多い年の山間部は花粉が舞い空は黄色くなるほどです。

 

一般的に効果があると言われるマスクやサングラスでも完全な対策とは言えず、最終的に考え出したのが、体内に入る花粉をシャットアウトする方法です。出勤前に自宅でサングラス装着、ティッシュを両鼻に詰めて鼻栓、その上からマスクを装着。全て仕事が終わり帰宅するまで絶対に外してはいけません。これで辛い花粉症シーズンも乗り切ることができるのです。決してマスクを外した状況で人に会ってはいけません。かなり笑われます。しかし、林業の楽しみに一つである山で食べる弁当の味は完全に失われますのでご注意を。

 

東京都では、総合的な花粉症対策を推進するため「東京都花粉症対策本部」を設置して、都をあげて花粉症対策に取り組んでいます。

この日記を書いた人

鳴島 浩二

鳴島 浩二

1979年生まれ。東京都羽村市出身。東海大学工学部卒。元小笠原海洋センター所長。小笠原諸島やインドネシアで海洋生物(ウミガメ、クジラ)の調査研究をしていた海の男。海洋環境を保全するにはと考えた結果、第一次産業の要である林業に辿り着く。

この著者の日記はこちら