2021.08.17

樹木の魅力

こんにちは。
前回、記事を書いた時は、新緑が溢れ、鶯のさえずりが心地よかったのですが、
今はすっかり木々も夏模様、蜩が賑やかに鳴いています。
なんとも季節感溢れる事務所です。

さて、今日は大事にしている本を紹介します。
前の職場を去る際に、餞別として先輩・同僚からいただいた一冊、「樹種事典」です。


葉っぱの図鑑は何冊か持っているのですが、山に生えていて葉っぱが無いと樹種の判定ができないのはバランスが悪いし、生活の中で木を活用するには材を知るべし、と最近は木材にも興味を持ち始めています。

材木図鑑というと、のっぺりとした木材の写真と用途が記載されたものが多いのですが、

この図鑑は、その名のとおり「木材加工面が分かる」のです。

平な部分だけでなく、削ったらどのように見えるかが一目でわかるので、見ていて面白いです。
写真が非常にきれいなので木に興味がない方でも見て楽しめるのではないでしょうか。

普段はスギ、ヒノキなどの針葉樹を目にする機会が多く広葉樹はあまり意識していなかったのですが、
一度興味を持ちだすと見える世界が広がっていく気がしています。
先日も休暇中にとある家具屋さんを訪れたのですが、一枚板の無垢材が並べられていて、圧巻でした。
木目や色味がそれぞれ違う上に、時間がたったらどのように風合いが変わるのか、とかどんな空間にこの木がしっくり納まるのだろうか、と想像力が掻き立てられます。

葉っぱ、立ち姿、好みの場所や生育の戦略などから分かるその木の性格・性質、木材と
いろいろな局面でそれぞれ特徴を見せてくれる樹木、その魅力に惹かれます。
その一方で、奥が深くてなかなか掴みきれません。
これからもじっくり時間をかけて学んでいこうと思います。


おまけ)事務所で仕事をしていると、様々なお客さんがいらっしゃいます。今日のお客さんは小鳥さんでした。

この日記を書いた人

村瀬美美

村瀬美美

神奈川県平塚市出身。東京農工大学農学部卒。和歌山で林業行政に携わる。これまでの知識と経験を海外で役立てたいと国際協力分野に転身するも、「自然の中で働きたい、足元である日本の林業をしっかりすることこそ大事」との思いを強くし入社。1985年生まれ。 【目標】固定概念を疑う、持続的な働き方で現場を支える。

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