2021.12.28
スマートな林業
林業を初めて4年目となりました鳴島です。
緑の雇用研修生も終了し、少しずつですが現場を任せて頂けるようになりました。
今年、班長として持った現場で一番印象に残っているのが「獣害対策用の鹿柵設置工」です。
植栽した苗木は、食害にあったり、樹皮を鹿の角で擦られたりしてしまいます。
苗木を獣から守るために設置する柵なのですが、今年設置した柵の総距離は何と5,000mを超えました。
炎天下の中、地面に支柱を打ち込み、ネットをひたすら張っていく
チェンソーや重機はほぼ使用せず、本人の体力勝負の現場です。
が、そんな中で画期的だったのが資材の輸送で「ドローン」を使用したことです。
今までは重い資材を背負子で荷上げしていましたが、ドローンを使えば数100m先まで数分で運んでくれます。
これだけ長い距離の資材ですから、人力だとおそらく荷上げに数週間は掛かっていたと思います。
こういった作業の効率化・省力化は「スマート林業」と呼ばれ生産性と安全性の向上にも繋がり注目されています。
未来の「キコリ」は自宅でモニター眺めながらリモコン操作だけで、全ての林業が完結してしまう日が来るのでしょうか。
とは言え、私はまだまだ泥臭く、体力勝負なこの世界で汗水流して行きたいです!
今年も大きな事故や怪我もなく、無事に1年が終わろうとしております。
社員ブログは計26件の投稿がありました。
楽しみにされている方へ、リアルな情報をお届け出来たのではないでしょうか。
2021年はこのブログが最終となりますが、来年も引き続きご一読して頂けると幸いです。
この日記を書いた人
鳴島 浩二
鳴島 浩二
1979年生まれ。東京都羽村市出身。東海大学工学部卒。元小笠原海洋センター所長。小笠原諸島やインドネシアで海洋生物(ウミガメ、クジラ)の調査研究をしていた海の男。海洋環境を保全するにはと考えた結果、第一次産業の要である林業に辿り着く。