森デリバリー
〜自分で作り大切に使う心を育む、枝を使ったバードコール作り〜
とある秋の日、東京都北区にあるフレーベル西が丘みらい園様(認可保育園)に出張し、バードコール作りのワークショップを行なってきました。
森デリバリーでは、保育園や幼稚園での木育イベントを通して、3つのことを伝えられればと考えています。
その3つとは、
・森をつくる林業(きこり)という仕事の楽しさ
・森や木と街の繋がり
・自分で作ったものを大切に使い続ける心
これらを、実際に木を見たり触ったりしながら、子どもたちにも実感してもらえるようにしています。
今回も、まずは小さな木が大きくなるまでのストーリーについてお話しました。
木を切る道具「チェンソー」を見る
スギの1〜2年生の苗木を見て、触る
みんなで大きくなった木の年輪を数えて、木の年月を知る
ヒノキ丸太の輪切りの匂いを嗅ぐ
こんなふうに、みんなで苗木を触るところから、育った木の年齢を数えてみる体験を通して、木の成長について知ってもらいます。子どもたちも日々自分の身長が伸びているので、この辺りはすっと理解してくれます。
そして、木や森のことを知ったあとは、お待ちかねのバードコール作り!ここで子どもたちのテンションも一気に高まります。
今回は針葉樹の枝を使って、ノコギリで切るところからすべてを子どもたちで実践。初めて使うノコギリは、最初はうまくいかない子も、徐々に動かし方に慣れて、最後にはちゃんと自分たちだけで切ることができました。
今回使う針葉樹の枝、樹皮が剥かれてきれいな木肌
まずはノコギリの使い方をレクチャー
大人の手伝い無しで枝のカットに挑戦
先生や友達に見守られながら
ヤスリがけは満足いくまでしっかりと磨けば、より自分の作ったものへの愛着が高まっていきます。
切断面をみんなで平らに磨きます
磨いたあとは自分で機械を操作して穴あけ作業
みんなが作ったものを手にして、大切そうに持ち歩く姿を見ると、僕たちもイベントを実施できて本当によかったなーと毎回のように思います。
自分で作ったバードコールをぶら下げて
みんなで作ったものを見せ合いっこ
自分の頭で考え、自分の言葉でその考えを発することができる子たち
今回依頼をいただいたフレーベル西が丘みらい園様では「子どもたちが自分の頭で考え、自分の言葉でその考えを発することを大切にしている」と先生からお聞きしました。そしてワークショップの最中も、確かに子どもたちは明確に自分の意思を示し、”自分はこんな風に作りたい”とみんなが考えてくれていました。
一つ一つが小さなことでも、自分で決めるという経験を積むことはとても大切で、その決断を通しても作ったものを大切に使う心は育まれるのだろうなと、改めて実感。今後の木育体験でも大切にしていこうと思います。
実施させていただきましたフレーベル西が丘みらい園様、今回は本当にありがとうございました!これから自分で作ったバードコール、是非いろいろなところで鳴らしてみてください!
幼稚園・保育園や商業施設、イベント等への出張承ります