東京の山で育った木を伐採して製材し、加工の最後の部分を、自分で仕上げていただくのが「キットシリーズ」。出張型ワークショップ「森デリバリー」で毎回人気のメニューをキット化しました。

お好きなときにお好きな場所で、思う存分手をかけて。
木とじっくり向き合い、集中する。
せわしない日常において、モノと対峙し、対話する。
そんなひとときを味わってみてください。
そうして作り上げた自分だけの一品は、ずっとそばに置いておきたくなる大人の「宝物」です。

「ヒノキ」は言わずと知れた日本人に昔から愛されてきた木。防腐・防虫効果があり、耐久性・保存性に優れているため神社仏閣の建築材としても使われています。
木肌のキメが細かくなめらかである一方、スギに比べて硬いため、傷や折れにも強いです。（強く噛むなどで欠ける可能性はあります）
ヒノキ独特の香りはアロマ効果があり、２種類の紙やすりで少しずつ仕上げる過程では、木目の美しさはもちろん、ヒノキの香りも楽しめます。

自然素材で小さめのスプーンなので、赤ちゃんの離乳食や介護食にも安心です。
ぜひ、皆様の食卓で活躍してくれたらと思います。

「根張り」とは、木の根元近くの膨らんだところ。木を伐り倒すときに切り取って通常は山に捨ててしまう部位ですが、とても個性の強い素材です。
表面の凹凸はもちろん、内部の独特の木目が非常にきれいで面白く、艶も他の素材と違います。
木の重みを支えていた部分なのでしなりがあり、スパチュラとしての機能に適しています。
細めのサイズ感が、ちょっとした炒め物やジャム作りなどに重宝します。
持ったとたん、もう手に馴染んでいるような、針葉樹ならではのやわらかなさわり心地です。
オイルを塗るとより表情がはっきり現れる上、木の持つツヤも際立つので、ぜひこまめにお手入れをして長く使っていただければと思います。

「木を磨く」ことに特化した究極のキットです。ヤスリがけという作業は地味ですが、実は奥が深く魅力にあふれています。
「木目の方向」や「繊維の流れ方」、「表面の状態」、それらを把握した上で適切な番手のヤスリを使って磨き上げます。
自分で納得がいくまで磨いた一品は、ついつい手で触っていたくなるほど愛おしいもの。
そして日々触れることで、指先からオイルが少しずつ木に馴染み、より一層ツヤを増して愛おしい存在になっていきます。
そのようなマニアックな世界を垣間見たい方、ぜひ癒しのにぎにぎを入手し、”磨き”に挑戦してみてください。
（販売準備中）