2016.02.25

job, career, calling

早いもので当ブログも4巡目。
人生初のギックリ腰をやらかしてしまい、現場から一週間遠ざかっているヨシダです。
前回は作業道のことを書き、今回もその続きを書こうかとも思ったのですが、飯塚潤子と佐田のブログテーマになんとなく乗っかってみようかなと思います。(作業道についてはまたの機会に!)
– 仕事論。(仕事と収入、仕事と充実感)
– 顔がみえる仕事
飯塚潤子と佐田のブログを読んでいて思ったのは、自分もその二点について最近良ーく考えているなと。
9人の社員のうち3人が同じようなことを考えているということはきっと社内的にもホットトピックなんだなと思ったり、ある程度同じ方向を向いて仕事に取り組めているんだなと安心してみたり。。
実は弊社では昨年末から二ヶ月ちょっとの間にアルバイトを含めて3人が退社するという非常事態が発生しています。。
今までも辞めた人はいたけれどもどちらかというと離職率が低い職場かなと思っていた矢先立て続けに3人が離職。辞める理由は多々あるだろうし、辞めることは個人の自由。その各個人の想いを尊重すべきというのが個人的なスタンスです。ただ事業体の立場から考えるとどうしてもマイナス面を考えてしまう。。会社にとって人材は投資をしてきた大事な大事な資産です。
離職=資産のロス。
そのロスをどう事前に食い止めるかを考えないといけないわけですが、なかなか難しいですね。その人材の求めるもの(給料であったり、やる気だったり)をしっかり把握して、提供できる体制と仕組みを作る。そういう会社マネージメントをしていかなきゃいかんなと思う。3人の離職はそういった根本的なところができていなかったことを意味する部分もあり、もう一度自分たちの立ち位置を見直す良い機会なのかもしれません。
最近の仕事の中では佐田が書いたように「顔の見える仕事」がすこーーしずつですが増えてきているのかなという感触はあります。
材の搬出を少量ですが始めている弊社としては川下の方たちとの接点が少しずつ増えてきています。
最近では、とある工務店さんとお仕事をする中で宿題を頂きました。
「山側が丸太を高く売りたい根拠を10点上げて。」
工務店さんとしては施主さんが家を建てる際に支払う材料費に納得する説明・ストーリーを提示して欲しいということなのかなと理解しています。山側としては60年人の手が入って育ってきた木を少しでも高く買ってもらいたいというのが心情。なんとなくで値段をつけるのではなく、しっかりこちらが価格の根拠を提示し、そのストーリーを理解・納得してもらって、お客様に喜んで提示した額を払って頂く。そんな当たり前のことを当たり前にできるようになる仕組みを作る。顔が見える仕事というのはこちらが胸を張って商品を提供できて、買う側も納得して喜んで取引ができる。そんな仕事なのかもしれません。
さてさて、今回のタイトル「job, career, calling」。
アメリカのどこぞの心理学の教授が人の仕事への接しかたを3つのカテゴリーに分けたものです。
「Job」
は仕事を生活費を払うための手段と考える人
「Career」
は仕事を自分のステータス、スキルを押し上げるための階段と捉える人
「Calling」
は自分の仕事を通して自分を表現する人であり、自分の仕事が自分の周りにとってなんらかのプラス作用をすると考える人
この教授が取った統計によると働く人の幸福度(Quality of life)は「Calling」グループの人が一番高いそうです。
何が正しいかはわからないです。仕事をするには3つ全てが必要だとも思いますが、自分や一緒に仕事をする仲間、取引させていただく方々、そしてエンドユーザーまでがしっかりQuality of lifeを感じ取れる仕事がしたいものです。
Quality of life云々の前に早く腰を治して仕事しろと怒られそうなので、今日はこれぐらいにしておきます。。。
(吉田)

今シーズン最初に伐り出した檜

今シーズン最初に伐り出した檜

この日記を書いた人

吉田 尚樹

吉田 尚樹

1978年生まれ。東京都杉並区出身。マカレスター大学文化人類学部卒(アメリカ)。外資コンサルティング会社に8年勤務後、「社会と自分にとって意義のある仕事」を求め、林業に転職。一家で檜原村へ移住。現在二児のパパ。

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