2017.03.05
もう迷ってはいけない
林業のゲームを作りたい、と思い始めてからもうだいぶ過ぎました。林業は植えてから、収穫(伐採・搬出)するまでの期間が長いのが特徴(だいたい50年〜)。その時間感覚を生かしたロールプレイングにしたいとか、間伐や下刈りといった、その間に行なう作業をひとつピックアップしてアクションにするとか…。
どれも数十年先のゴールを見据えて行動しないと、得点できません。あるいは数十年後にならないと、得点だったのか失点だったのかさえ分からない。
映画にも興味があります。数年前、「WOOD JOB」が公開されヒットとなりましたが、そうでないのも観て見たい。「ラ・ラ・ランド」の主人公は女優を目指していますが、じつは「きこり」を目指していたのです。何度も面接を受けては落ちるのですが、あるときひとり、これが最後と借金して用意した山で木を伐っているところを認められ…。
沢木耕太郎さんの「一瞬の夏」はひとりのボクサーに対峙した傑作ノンフィクション。あんな感じで、下刈り作業に従事するひとりの男の物語を描くお話も読んでみたいです。
読みたいものを書くといい、との説もあります。
昨年の夏で50歳になりました。孔子さんによると、天命を知る年齢です。いろいろな思い(妄想)がありますが、ひとつづつ当たって潰していき、天命を探る1年になりそうです(本当はもう迷ってはいけません)。
木田
この日記を書いた人
木田 正人
木田 正人
1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。