2020.06.02

エンジントラブル発生

それは突然起こりました。

 

今日は飯塚です。

僕の愛機はMS261C−M

キャブレターをコンピューター制御する最新式のチェンソーです。

 

間伐の最中、アイドリング時に突然停止。スターターロープさえ引けない状況に。

この時点で高額の出費を覚悟しました。

エンジン焼きつきか?

その日は予備機で作業。

 

帰って早速シリンダーを開ける事に。

こんなところこんな事がない限り開けられないからな。

層状掃気エンジンは初めて開けるな。

ハァハァ…。少し興奮してきた。

ココを見せるのは技術レベルを晒すようで恥ずかしいのですが。

おお!これが層状掃気エンジンの中かぁ。

ココを混合気が通って。ココを空気が通るのか。なるほど…。

 

おっと、そうじゃなくて。

ハァ…

見事にピストンに傷が。もちろんシリンダーにも。

しかし、なんでこんな事に?

 

シリンダーキットで4万以上します。痛いなぁ

 

と、その程度で済めばまだよかったのですが。

 

あれ?クランクが回らない。

嘘だろ…。

コンロッドのエンドをよく見ると

ガックリ。

ベアリングが割れています。

ピストンの傷はこれによるものですね。

 

しかし、なぜココが壊れるのか。。

ココが壊れるってよっぽどだよな。そんなに荒く使った覚えはないのですが。

確かに直径バー以上の広葉樹を切っていた事もあったなぁ。

真夏にそんな事した事もあったし。

泥だらけの丸太に刃を入れないといけない時もあった。

…十分無理をさせてますね。。

刃の形状にも問題あったかもな。

諸先輩方からお叱りを受けそうです。。

 

あと、僕のチェンソーはソーチェーンのピッチを変えているので高回転仕様になっています。

それももしかしたら原因かも。

 

調べてみると、

高回転で知られるハスクバーナのチェンソーは、コンロッドのビッグエンドのベアリングに銀メッキが施されているらしいです。

銀は鉄の5倍の熱伝導率だそうで、

高回転で高温になるベアリングに銀メッキを施す事で効率よく放熱するようになり破損を防いでるとかなんとか。

 

なるほど。

そんな事も知らないであんな使い方をしていたなんて、まだまだ未熟者ですね。

 

以上の修理はお店に頼むと新品買うより高くつきます。

トホホ。

261をここまで分解したのは初めてです。

大変勉強になりました。

トラブルからはたくさんの事を学べます。

学んだ事を活かせるかはまた別の話ですが。

 

飯塚

この日記を書いた人

飯塚 達郎

飯塚 達郎

1986年生まれ。埼玉県新座市出身。琉球大学農学部卒。食品製造の工場勤務を1年経た後、「自然の中で働きたい」と転職。愛読書は植物図鑑、渓流釣りが趣味。ツリークライミング®ジャパン公認ファシリテーター。

この著者の日記はこちら