2020.06.22
虫めづる輩の問わず語り
『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』というドキュメンタリー映画を見つけてしまいました。森デリバリー担当の本山です。未だコロナウィルスの影響が収まらない昨今、映画館に行くことができないのが非常に残念です。
梅雨の晴れ間に初夏の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
私は夏が好きなので日に日に暑くなるのが楽しみで仕方ありません。
新型コロナウィルスの影響でストップしていた弊社のイベント業務も再開の兆しが見え始め、少しずつイベント出展のお話をいただいております。
何を書こうかと思案していたところ、三密&暑さ対策のため縁側を開け放している事務所が虫で溢れていることが目につきました。
田舎の山中なので当然ではあります。決して詳しい訳ではありませんが、ここは一つ生き物の話でもさせていただこうかと思います。
(本当はこの倍くらい虫の話を書いていたのですが、我に帰って削除しました)
世界は広いもので多種多様な節足動物の仲間が存在しますが、檜原村の山にも奇妙キテレツな生物が生息しています。
その名をザトウムシと言い、蜘蛛のような見た目をしてはいるものの、実際はダニに近い仲間です。
山に入るとこれでもかというほど目に着きます。
檜原村に限らず全国各地の森や林の中に生息しているので見たことがある人もいると思いますが、大豆みたいな胴体に糸のように細く長い、毛なのか足なのか分からないような足が8本くっついてゆらゆら揺れている、そんな見る人を不安な気持ちにさせる妖怪ライクな見た目の何かです。4億年の昔から存在しており、我々人類の大先輩にあたります。3億年くらい前に色々妥協したようで、今の形のまま進化を止めたとのこと。日本だけで約80種が生息しているらしく、それなりに繁栄している彼ら。きっとこの形態には彼らなりの合理的な理由があるのでしょう。それでも何かもっと他に道があったような気がしなくもありません。触ると簡単に足が取れてしまうので、見かけたらそっとしておいてあげてください。
初見だと一瞬戸惑うこの生き物、その揺れ動く様を盲人の杖をつきながら歩く様子に例えて座頭虫と呼ばれるようになりました。
『座頭』とは江戸時代の盲人階級のことで、社会保証のない江戸時代、身体に障害をお持ちの方は『座』と呼ばれる職能組合、いわばギルドに所属し、琵琶法師などの職種を専有的に行うことで社会的な身分の保証と経済的自立を果たしていたと言います。
地域によってはユウレイグモと呼ばれたりします。
苦手な人からすればかなりくるルックスをしていますので画像は載せません。変わりに描きました。気になった方は検索してみてください。
ちなみにザトウクジラのザトウという部分、こちらは諸説ありますが、体の丸みを帯びた部分が琵琶に似ているために、こちらも琵琶法師に因んで命名されたという説もあるとか。
つらつらと書いてしまいましたが、最後に、勝新太郎主演の座頭市シリーズは一見の価値があります。
暑い日が続きますので、皆様熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
本山