2022.02.10
檜原 森のおもちゃ美術館ルポ
こんにちは!あっという間に2022年も一ヶ月が過ぎましたね。
前回ブログが青木の旧正月の話でしたが、今回はもうこんな写真。
左から、大谷館長、私、「くるちょい」店長塚本氏
今回は、私飯塚潤子が、1村民兼、第2期檜原おもちゃ学芸員として、
「檜原 森のおもちゃ美術館」をルポルタージュしたいと思います〜\(^^)/
(今回めっちゃ長いブログになりますので、皆様心してお読みください!ぜひ読んでください!!笑)
冬の朝、檜原村の空はこんなかんじ。澄み切っております!!
右手前、「北檜原小学校」の跡地である名残りがわかりますでしょうか?
左奥に見える可愛いツリーハウスの奥が、私の主な職場である「おもちゃ工房」になります。
その右側の大きいほうが「檜原 森のおもちゃ美術館」です。
それではさっそくツリーハウスに登ってみましょう(ここはフリーゾーンなので開館前から入れます)
ツリーハウスを登りきると、おもちゃ工房がのぞける仕組みとなっております。
私の立場からお伝えすると、お昼休み、ご飯をいただいている姿をちびっ子に目撃される日々です。
そして館内!見所がたくさんあるので写真とともにバシバシ解説してゆきます!
まず館内入ってすぐ左手には「糸ノコ室」があります。こちらでは不定期でワークショップが開催されています。
ゆくゆくは森デリバリーのワークショップもできたらなあ〜と妄想(この距離でデリバリーといっていいのか・・)
その向かいからは、マルシェ〜キャンプエリアが広がります。
キャンプエリアのピザ窯、薪割りおもちゃはチェンソーズで製造させていただきました!
現地施工する大倉くん。3種類の樹種を混ぜて”レンガ感”を出しました。
ピザ作り&ピザ焼きの流れは我が子も毎回集中してやってます^^
あ、ピザはうちのおもちゃじゃないです笑
壁面を飾るは特注「きこりのトライ&ローリー」!
一面木の世界に黒板が良いアクセントになっています。手前のボードでビー玉転がしもできますよ〜
左手にはヒノキのたまごプールがあります。たまごプールはドボンも良し、たまご並べも良し、たまごをコマのように回して遊んだり、
私は大抵子を見守りつつ、足湯を楽しんでおりますw
たまごプールの奥はミニボルダリングの山なのですが、きこりのお兄さんたちが登るとこんな感じです。
わ〜たのしそうww(プレオープン期間中のハプニングです)
さらに奥の丘を登ったところでは収穫遊びができます!
最近収穫カゴが背負い籠に代わって、ますます檜原村らしさが出て個人的にツボでございます。
ここのきのこは渡辺挽物木工所さんにもご協力いただきつつ、1本1本マグネットを入れ、塗装して仕上げました。
塗り塗りしている彩那さん@おもちゃ工房
そして奥の階段から2Fへ上がると、ものすごい存在感のログハウス!!
こちらは檜原村の「工房木ままに」さんにご協力いただきました。
私も丸太搬入に乱入、たまたまその時期に職業体験に来ていた檜原村中学校の生徒さん2人も一緒に運んだ良い思い出があります^^いつかお父さんになったらまた来てね!!
こういう仕事、好き。。
ログハウスの暖炉を登るとデッキになっていて、デッキの手すりはチェンソーズの枝を使ってくれています。
かわいい〜
その傍らにはLOGGYコーナーがあります!
Tokyo Tree Woodも一部置いてくださっているのですが、ゆくゆくは山から街へとつながる、トイビレッジ構想を体感できるような、そんな空間にバージョンアップしてゆけたらと話してます。
きこり的英才教育の図
さらに進むと「伝承遊びゾーン」
(こまもけん玉も下手くそでも学芸員になれます)
「赤ちゃん木育広場」(学芸員的には究極の癒しルーム・・・)
ちなみに、ただいま第5期の檜原 おもちゃ学芸員養成講座の募集中のようですので、ご興味のある方はぜひお問い合わせしてみてください。https://www.hinohara-toymuseum.com/curator
半日ボランティアで、カフェ等で使える500円チケットもらえます^^
ちなみにちなみに!!この各ゾーンのPOP黒板は昔音楽室で使っていた五線譜の黒板を再活用して作っています!
アップサイクルというやつでしょうか。かわいいですよね〜
奥には「グッドトイルーム」
奥の半割り丸太台は、檜原村の宮大工さんにご協力してもらって製作しました!
手前のテーブルと椅子は東京都森林組合の檜原加工所のご協力です。ご協力いただいてばかりです。。
そして「企画展示室」
(ここにもTTWがしれっと!手前のソフトクリームは花巻おもちゃ美術館のオリジナルおもちゃです^^)
そして「さとやま食堂」と続きます。
写真を撮り損ねましたのでインスタをご紹介〜
埋め込み見れなかったらこちら見てみてください→ 檜原 森のおもちゃ美術館インスタ
まあいろいろ写真をあわてて撮りましたが、instaで#檜原森のおもちゃ美術館
見ていただくのが一番わかりやすいかと。。
さとやま食堂から奥の階段で降りると、やや!この楽しげな空間は!
はい!ミュージアムショップ「くるちょい」です。
くるちょいってなんやねんという方はぜひこちらをお読みください。
「Cru Choi (くるちょい)」
険しい山の中、重たい荷物を運ぶのは一苦労。
そんなとき、木こりはこの言葉を使います。
「くるちょいで運ぼう!」
“くるちょい”とは、バケツリレー方式で重い資材や荷物を効率よく運ぶこと。
木こりのチームワークやつながりが見える光景です。
私たちは、木のおもちゃを通して、
森と人をつなぎたい、世代を超えてココロをつなげたい、という思いから、
木こりの素敵な言葉をお店の名前としました。
このポップで愛すべきロゴは、玉川きこり社さんに作成してもらいました。
玉川きこり社さんのセンスが大好きすぎて、、たくさん案をいただいたのですが、
どれも捨てがたかったです。カラー展開も、オーソドックスなものに落ち着きましたが
IWAFUJIカラーのご提案などw、業界ならではのこの同じ温度感がなんとも安心でございました!
私は北海道での講演をご縁に、家族旅行で押しかけたりしているのですがw、
静岡と東京、お互い良い刺激となって林業界で奮闘してゆけたらと勝手に思っております。
大変長くなりましたが、そして村民というよりやはりこの美術館立ち上げに
関わらせていただいた一員目線になってしまいましたが、村民としては、今は利用の立場が多いですが
いずれ子供も巣立って平和な土日祝日が来たらば、学芸員としてお手伝いさせていただけたらと思っています。
開館時間帯であれば道路凍結もしてないですし、冬場は人が少なくてとても狙い目です。
このようなご時世ですが、感染症対策をきちんとされている施設ですので、
感染症対策をきちんとされている方にはぜひお越しいただきたいと思っています。
檜原村が進めている「トイビレッジ構想」は、村の93%の森林資源を、”木のおもちゃ”をキーワードに、観光と産業の相乗効果で活用しようという取り組みです。
(観光面の主役が「檜原森のおもちゃ美術館」、産業面を盛り立てるのが「おもちゃ工房」という位置付けになります)
「檜原森のおもちゃ美術館」を運営するさとやま木香會スタッフは村在住や村出身の同世代が多く、ママ世代が働きやすい職場ができたこと自体も人口の少ない村にとってはすごく大切なことだと感じます。
お隣のおもちゃ工房も月・水・金で自由見学スタートしていますので、よかったらのぞきにいらしてください^^
(飯塚潤子)
この日記を書いた人
飯塚 潤子
飯塚 潤子
1984年生まれ。茨城県つくば市出身。東京大学林学科卒。国際見本市主催会社に4年、林野庁の外郭団体に1年勤めた後、「林業の現場をやりつつ、新しいことにチャレンジできそう」との思いで入社。2016年に檜原村へ移住、2児の母。