2016.09.11

謝肉祭

どうも、主食は肉なのに草食系男子の伏見です。というかもはや断食系です。これホント(゚^ ゚ )
さてさて、今年も夏が終わるような終わらないような今日この頃ですが、今年の夏も思い出は下刈り一色・・・お盆で帰省しても庭の草を刈らされる始末です(゚ーÅ)フキフキ
そんな過酷な修行の日々に射し込む一筋の光明が有ります。そう、BBQです!

1473557637097鹿の太腿から肉を切り分けるシュラスケイロ(ブラジル式BBQ=シュラスコで肉を切る人)加藤

一本5~6kgの雄鹿の足を丸ごと焼いて、社員とその家族で食べました。夏の雄鹿は脂が乗っていて、赤身と脂身を合わせて口に含むと、コクと旨みのハーモニーによって言語を絶する幸福感に包まれます。美味しいお肉に餓鬼達、じゃなくて子供達も「肉ー!肉ー!」とむさぼりついてました。
しかも鹿は(別に韻を踏むつもりはない)そもそもの脂肪の量が少ないので、たくさん食べても胃がもたれないですね。高たんぱく低カロリーで癖もなく、ジビエ初心者にもボディビルダーにもお勧めです。
猪も3kgほど焼き肉に。鍋が一般的ですが、焼き肉にしても美味しいお肉です。ちょっと硬いけど豚とはまた違った深い旨みに中毒性が有ります。
また、殖えすぎた鹿・猪を食べる事は林業にも良い影響を及ぼします。下刈りをしていると昨年植えた苗木が鹿の食害に遭って大量に駄目になっている現場がちらほら有ります。
苗木だけでなく、大きくなった木の皮を剥いだり、角をこすりつけて傷つけたり、斜面を掘り返したりと、かなりの被害を出しています。農作物も合わせると毎年数百億円レベルで鹿・猪にやられているのではないでしょうか。
食害防止の柵やネットを張っている所も有りますが、全ての山に張るのは現実的では無いですからね。食べさせて頂くのが一番有効な対策だと思います。人類の食欲は数多くの動物を絶滅させてきた実績が有りますから(゚皿゚)させたらあかんけど
ヨーロッパの林業地では林業は木材ではなく生態系を扱う職業だという認識が有るので、林業従事者は狩猟の知識も持ち合わせているとか。日本でも今年から緑の雇用の研修内容に狩猟のパートが盛り込まれたようです。
たまに「何の罪もない鹿さんを殺して食べるなんてひどい!可哀想!」という意見も見かけますが、サバンナでも同じこと言えんの?(・o・)ってやつです。
共生できればそれに越した事は無いですが、時にサバンナ(山村とも言う)では野生動物と人間は食うか食われるかの関係になります。そうなれば相手に敬意と感謝の気持ちを持って「いただきます」が、人の道ってやつじゃないでしょうか。
道徳意識高い系の自分からすると、どうせ肉を食べるなら家畜を食べるよりも野生動物を食べた方がいくらか倫理的です。畜産物の過剰摂取は水質汚染、土壌汚染、海洋汚染、水不足、食糧難、耐性菌のパンデミック、気候変動などで人類を滅ぼす恐れが有ります。食に関心のある方は「CAFO 畜産」とかで検索してみると人生観を変えられます。何事もバランスよく、持続可能でなければいけません。
まあ、率先して肉を食いまくって寝込むような人間が言っても説得力0ですが(・ω・ )この事実を知ってる分、タチが悪いです
BBQに話を戻すと、10人がかりでも鹿の足を食べきることあたわず、みんな肉はもう見たくない状態に陥っていたので余った足をお持ち帰りさせていただきました。カーニバルはまだ終わりません。

1473557661890改めて家の中で見ると迫力が違う

流石にこれを丸々焼けるグリルは持っていないので(中の方はまだ生)、切り分けてフライパンで焼く事にしました。それがこちら

1473557674632サマーベニソンのソテー バルサミコソースを添えて

写真と料理名のギャップがひどい、ひどすぎる(。・ε・。)レストランならクレーム案件やで
見た目はともかく鹿にはバルサミコソースが良く合うんです。塩、オリーブオイル、バルサミコ、蜂蜜をフライパンにぶち込んで、焦げないように混ぜながらとろみが出るまで2~3分煮詰めたら出来上がりです。さっぱりした鹿肉と相まっていくらでもイケちゃいます。
この他にもシチューにしたり、なんやかんやにしたりと、数週間生き永らえさせて頂いてます。(まだ冷蔵庫にあるL(゚□゚)」)
しかるべき量をしっかり食べつつ、肉しかたべない食生活を改めるしかないと思う伏見でした(韻を踏んでますよ)

この日記を書いた人

伏見 直之

伏見 直之

1989年生まれ。愛知県出身。関西学院大学文学部卒。大学時代はワンダーフォーゲル部主将。アウトドアメーカーに1年勤務後、持続可能な社会の実現に貢献したいという想いで転職。

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