2023.04.11
第88回 ふたまた部分の木目が楽しいケヤキ天板
以前、紹介したケヤキの丸太が製材され、天板となりました。サイズ感も良く、また、木目の流れも楽しめるものになってるかなと思います。販売事業部・吉田に聞きました。
―これ、樹種は何ですか?
ケヤキです。前に紹介した埼玉の氷川神社のそばのマンション敷地で立ち枯れしてた木です。
―はい、その時は丸太での紹介でしたね。
そうです。先日、製材して板になりました。
―色が綺麗ですね。
光沢があります。変な言い方ですが、黄色っぽい赤。
―木目の模様もはっきりしてますね。
生えてた場所が日当たり良かったので成長が早いんですね。それで年輪の間隔が広くなって、木目が目立ってます。
―年輪幅はきめ細かさが良しとされることが多いですが…
そういうこともありますが、見た目は広いのも面白いですよね。
―この端の部分、特に面白いですね。
ここから先が二又に分かれるんですが、その分かれて行く付け根付近ですね。
―木目の流れがはっきり2つに分かれてますね。
そうなんです、見どころです 笑
―カウンターにすると良さそうです。
サイズ感もいいですよね。
―何枚あるんですか?
今お見せしてるのと同じ厚み75mmのものが5枚、少し薄い60mmが1枚。どれも少しづつ木目の雰囲気が変わってますよ。
―乾燥はどれくらかかるんでしょうか?
立ち枯れしてたので元々水分は少なめでしたが、それでも2〜3年はおいた方がいいです。
■素材データ
サイズ:全長:2800、幅:600mm〜950mm(二股のところ)、750(元)、厚み:75mm
状態:樹皮剥き、未乾燥
樹種:ケヤキ
伐採時期:2022年2月
重量:100kg(乾燥した場合)
(取材後記)
冬の落葉に対する近隣から苦情に対して、強い剪定したことが立ち枯れの原因になったそうです…。伐り倒さず残しておきたかったのかと思いますが、縁あって弊社に届いたからには、うまく活用していきたいです。下の写真は丸太の時の二叉部分。元はこんな姿でした(木田)。
この日記を書いた人
木田 正人
木田 正人
1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。