2024.07.02

第116回 長〜い(5.5m)ヒノキ板あります!

青梅出身(?)、樹齢100年超のヒノキ板。普通は4mで製材されることが多いそうですが、なんと5.5m! 少し曲がっていますが、節も少なく、色も綺麗。販売事業部・吉田に聞きました。

―これは何の木ですか?

ヒノキです。

―随分、長いですね。

はい。5.5mあります!

―普通の板は4mか3mかと思うんですが、長いサイズがほしかったんですか?

そうですね、ヒノキはだいたい4mで取るんですが、天板なんかに使うのにもう少し長いサイズがあっていいかなと思ってました。

―伐採はどこの現場だったんですか?

青梅の現場で樹齢100年近いスギ、ヒノキが育ってる山なんですが、このヒノキは今回伐採した中では一番くらいに太い木でした。


↑ 節は真ん中の板の上部(写真では奥側)に少しあるくらい

―そんなに大きい木だったんですか?

直径は55cmくらい。高さも普通は20mくらいなんですが、25mくらいあったんじゃないですかね。
根元が少し曲がってはいたんですが、この木なら長い材が取れると思って、現場の担当に話して出してもらいました。

―そうなんですね。

あと、おそらく節もないだろうと。

―確かに。

節は元(写真手前)から4mくらい上に行ったあたりから少し出始めてるくらいです。

―4mまで枝打ちしたんでしょうね?

そういうことだと思います。

―幅も結構あるんですよね?

3枚ありますけど、どれも太いところで50cm前後。この辺りの木で、これ以上はなかなかないですよ。

―そうなんですね、すごい。

2枚を“幅はぎ”と言ってくっつけて幅広の天板に加工することもできますし…。他にもやり方次第ですが、2枚をこのままの形で使って、間は開くんですが、脚で止めるというような加工もできます。

―色も綺麗ですね。

淡いピンク、ヒノキらしい色です。

―木目も結構細かいですね。樹齢何年くらいなんでしょう?

100年はいってますね。


↑割れ止めのボンドを木口と芯に塗布

■素材データ
サイズ(左):全長5500mm、幅350mm〜450mm、厚み50mm
(中):全長5500mm、幅370mm〜530mm、厚み50mm
(右):全長5500mm、幅240mm〜450mm、厚み50mm
樹種:ヒノ:キ
状態:未乾燥
伐採時期:2023年11月
重量:50kg前後

(取材後記)
見た瞬間、「長い!」と思いました。このサイズだからこそかもしれませんが、樹齢100年の“重み”のようなものが感じられました。あくまでも感じ…

この日記を書いた人

木田 正人

木田 正人

1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。

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