2021.05.25
第18回 希少な”極太”丸太。直径500mm超も!
近付くにつれ、そのめったに見ない大きさが目に入ってきます。まるでビルのような丸太の群れ。
マテリアル販売事業部・吉田に聞きました。
——並んでると迫力ありますね。
すごくないですか! 樹皮を剥いた大きい丸太がほしいというお客さんが多いんですよ。
——どれくらいのサイズが需要あるんですか?
直径40cm内外から50cmなど。40cm超えのものが欲しいという方ほとんどです。
——そうなんですか。
ですが、いままでは在庫も生産も間に合わず、四苦八苦してきました。
今年はしっかり在庫を作ろうということで用意してます。直径が30cm超えから40cm、ものによっては50cmのものもあります。
——こういう太い木はふつうどう使うんですか?
板にすることが多いですね。
ただ、大きい節のある材を板にすると、節部分が抜けてしまう死節があって使えないこともあります。
——はい。
このサイズの丸太であれば、ぜんぜん違う使い道が見つかると思いました。
——この冬、たまたま大きいのが見つかった?
そうです。来年あるかは分かりません 笑
——どこで伐ったかはまちまちですか?
そうですね、社有林とか小沢地区とか…全部檜原村内ではあります。
——檜原によくあるサイズは?
檜原村は戦後に植えた場所がほとんどですので大きなものは少なくて、やっぱり大きいものでもスギ で40cm。ヒノキで30cmを超える程度までですね。
だから希少ですよ、東京の70年生の山で、40cmを超えてくる丸太をそのまま使うってのは。
——どんな使い道がありそうですか?
スツールや椅子でしょうか。
——ちなみに苦労していることはありますか?
保管する場所ですね。
▪素材データ
サイズ:長さ:500mm〜1100mm、直径:300mm~500mm超
状態:樹皮剥き
伐採時期:2020年12月~2021年1月
重量:70kg前後
【取材後記】
山でよく見るものより確実にひとまわり大きい丸太。
”どっしり感”満載でした(木田)
この日記を書いた人
木田 正人
木田 正人
1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。