2021.06.01
第19回 使いやすそう! スギの1枚板・天板
檜原村内某所。店じまいをした製材所を片付けている過程で出てきたスギの1枚板。テーブルにちょうどぴったり合いそうな曲線が見事です。
マテリアル販売事業部・吉田に聞きました。
これ、どうですか?
スギの根曲りを1枚の板にしたものです。
——面白いですね。
テーブルに最高じゃないですか。
——曲がり具合がいいですね。どこにあった木ですか?
村内の製材所で店じまいをしたところがあって…けっこう前なんですけど。その製材所のご主人が大事に保管していたんですね。そこをいま、檜原村木材産業協同組合が依頼を受けて整理していまして…
そこから出てきたものを購入しました。
―どのへんが良かったですか?
別の製材所さんが事務所のテーブルに曲がったスギの一枚板を天板として使っているのを見ていて、ずっと良いな〜と思っていました。
―ええ…
オフィスのテーブルに曲がった天板ですよ。オフィスはガチガチの直角のものが多いので、その大らかさが良かったです。
―ついに見つけた。
これだって感じです!
——相当太い木だったようですね?
そう。年齢もだいぶ高い木だったと思われます。
それの完全な根曲り部分ですね。
―ということは?
この先の部分はおそらく原木市場に丸太として並んだわけで…
こっちの根曲り部分は普通ならパルプ用か燃料用のチップになっていたはずなんです。
―それが出てきた。
過去のどなたかの粋な計らいがあって、製材されることになったんです。
―いいですね。
そんなことを想像すると何だか楽しくなるし、わくわくします。
―木目が綺麗です。
そうなんです。それにけっこう目が詰まってますね。ここに土星があります 笑
―どれくらい置いてあったんでしょうか?
数十年程あったと思います。からっからに乾燥してますよ。自分がほしいくらいです 笑
▪素材データ
サイズ:長さ:1370mm、幅:340㎜~580mm、厚み:30mm
状態:樹皮剥き
材種:スギ
伐採時期:不明(2000年~)
重量:10kg
(取材後記)
この曲がり具合、テーブルにちょうどいい感じです。相当気に入って買い入れたようですね。
人気になりそうですので、 気になった方はお早めに(木田)。
この日記を書いた人
木田 正人
木田 正人
1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。