2022.12.06
第80回 ヤマザクラの枝あります!
樹皮のシブ〜い赤が特徴のヤマザクラ。枝ぶりもボリューム十分です。販売事業部・吉田に聞きました。
―これは何の木ですか?
ヤマザクラです。
―枝が均等に広がって、いい感じですね 笑
豪勢ですね…
―これは大きい木の枝先なんですよね?
そうです、そうです。
―どこに生えてた木ですか?
八王子の現場で間伐した木ですね。
―ヤマザクラの枝を紹介するのは初めてですね?
そですね、初めてです。
―ヤマザクラは樹皮の色が特徴です。
赤っぽい樹皮が可愛いですね。
―艶があります。
果物の皮膚みたい、この張り感。ちょっとリンゴっぽいです。
―リンゴですか?
丸みを感じます。
―光が当たると光沢感が出て、丸みを感じるのかもしれないですね。
なるほど。同じバラ科ですし。
―ところで、葉っぱはどうしますか?
取ります。手作業ですよ。
―大変ですね。
ええ、でももう少し置いて、枯れが進むと取りやすくなりますね。
―どんな使い方がありそうですか?
これまで、広葉樹の枝は天井に吊るしてというのが何回かありました…。大きなモビールを作ったというところもあります。
あとはフェイクの葉っぱをつけてオフィスに置くというのもありました。
―サクラは虫が入りやすいと言われますが…?
この木に関しては今のところ、それはないように見えます。ただ、心配な場合は燻蒸処理もできます。
■素材データ
サイズ:高さ:4000mm、枝の広がり:2000mm(最大)
状態:未乾燥
樹種:ヤマザクラ
伐採時期:2022年8月
重量:5kg
(取材後記)
ヤマザクラというと、山仕事の先輩たちが樹皮を剥いで、鉈の鞘に使っていたことを思い出します。今回、ご紹介したものより、もう少し太い部分の樹皮を剥き、ケースに貼るんです。色味や風味がさりげなくおしゃれで、山の恵みをうまく使って、粋な感じがしました(木田)。
この日記を書いた人
木田 正人
木田 正人
1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。