2024.11.26

番外 まるごと山開きvol.2 アフタートーク

22社42人が参加し、おかげさまで盛況のうち幕を閉じることができた「東京チェンソーズのまるごと山開きvol.2森の異文化交流会」。
今回のニュースレターは番外編、当日、森の案内人を務めた木田と裏方全般を務めた社本によるアフタートークをお届けします!

木田:ということで終わりましたね、もう1週間経ちました。

社本:ほっとしてます(笑)

木田:どうでした?

社本:慌ただしかったけど、非常に楽しく進行できたなと思っています。

木田:ですね。

社本:何よりいろんな地域から、いろんな業種の方がたくさん来てくれたのがすごく良かったです。

木田:全部で何社、何人でした?

社本:最終的には22社、42名の方にお越しいただきました。

木田:去年30名くらいでしたから…

社本:そうなんですよ、1.5倍くらい。

木田:どんな業種の方が…?

社本:内装や装飾関係の会社さん、設計事務所さん、コーヒー器具メーカーさん、家具屋さん、あと学生さんもちらほら。森林、山の仕事をしている方…あと、どうでした?

木田:建築設計、デザインが多かったと思いますが、いろんな、“異文化”の方が集まりましたね…。
では、振り返ってみましょう。森のパートはどうでした?

社本:去年は尚樹さん(吉田尚樹)が1人で皆さんをご案内しましたが、今回は参加者の数が多かったので、5チームに分けてみました。ということで、5名の山の案内人がいて、そのメンバーがそれぞれ会社の話、東京の山の話、林業の話をベースに話をしたんですけど、メンバーが普段やってる仕事だとか、森との付き合い方が違うので、みんな違う視点とか角度の話ができたんじゃないかと想像してます。

木田:確かに。チェンソーズ側も異文化でした。

社本:そうそう(笑)。中には何回か山にきてくださってる方がいて、いつもは吉田の話を聞くことが多いんですが、加藤くんのチームにいて、作業道づくりの話を始めて聞けて新鮮だったとおっしゃってる方がいらっしゃいました。

木田:歩くコース自体、初めてご案内する場所だったし…あれは良かったかも。こちらもバリエーション豊かでしたね。

社本:良かったです。

木田:その後、乾燥場での素材案内となりました。どうでした?

社本:なんとなく、あの日の私のおすすめがイタヤカエデのスポルテッドの板だったので、それをひたすら紹介するという(笑)。あとはわちゃわちゃ裏方やってました。

木田:トークはどうでしょう?

社本:今、30名近くの方からアンケートの回答をいただいていてるんですけど、トークの満足度がめちゃくちゃ高くて。テーマ的にも、平松さんをお呼びして良かったなと思っています。

木田:「森と銭湯」というテーマ。チェンソーズではそれほど不思議でない言葉なんですが…

社本:そうなんですけど、参加者の中には“森と銭湯”って何かこじつけだろうと想像してきたという方もいまして。
でも、聞いたら全然そうではなくて、とても良い時間だったと話して帰られたそうです。うれしいです。

木田:一見関連なさそうな森と銭湯に、実はつながりがあるということがちょっとでも広がりましたね。

社本:そうなんです。

木田:大変だったこと、あります? 先に言うと、プロジェクターがよく見えなかったですね(笑)

社本:そう、そう…(笑)。申し訳ないと思っています…
平松さんから前の日の夜中1時半くらいにプレゼン資料が送られてきて、ちゃんと準備してくださってたのに、それをしっかり映せなくて…

木田:前日、リハーサルでは?

社本:その時は見えてたので大丈夫だろうと思ったんですが、当日はそれより時間が早かったので、日が当たってて、そのせいかと。

木田:遅くなるにつれ、見えてきました。

社本:そうなんです。プロジェクター、新しいの買おうって昨日の振り返りで話してます(笑)。
中央線が人身事故で止まったり、駐車場が満車だったり、ほかにもハプニングがありつつ…

木田:終盤、寒かったし。

社本:去年も寒かったので今年は早い時期に開催できるように調整しようとしてたんですが、、

木田:1日早くできました(笑)

※去年は11月14日開催

社本:そう、そう…。何かずるずる日程がずれちゃって。あと1ヶ月くらい早く、暖かい時期にやりたいですよね。

木田:トークの後、もう少しその場で話していたいような雰囲気ありましたよね。

社本:確かにそうなんですよ。多分、トークを聞いて、皆さんの中にモヤモヤがいっぱいある中で解散となってしまったので、もう少し吐き出せるというか、対話する時間が持てたら良かったです。

木田:普段、仕事を通して思ってることがあったけど、話す場がなくて、それがトークで触発されて、今ここで話したいみたいな感じだったのかもしれないですね。

社本:そうです、そうです、はい。

木田:いろいろありましたけど、来年も続けますか?

社本:年1くらいで今回のような大きく開くのをやって、ちょくちょく小山開きをやりたいなと…

木田:小山…(笑)

社本:勝手に妄想しています。あと、現場を見たいという声も多いですよね。

木田:確かに。

社本:現場を見る小山開きをやって、年1で感謝祭的な大山開き(笑)

木田:いいかもしれないですね。

社本:ね、そんな気がしてます…

木田:ま、どうなるかは分からないですけど…。以上、アフタートークでした!

(もっとアフタートーク)
社本:今回、サブタイトルが“異文化交流会”になったことの裏話しなくていいですか?

木田:しましょう。

社本:最初、木田さんがいろんな人が混じり合う場所を持ったらいいんじゃないかみたいな意見を持ってきてくれて、そこからみんなで話すうちに、文化の話になって、異文化交流会となった気がします。

木田:そう。いろんな職種の人が森の中を歩いて、こんなふうに森を活用したいとか話すのを聞きたいいと思っていました。そこにはきっと、自分たちがまったく思い付かないこともあるかなと。

社本:そう、そう…

木田:なんでもそうだけど、いろんなものがぶつかることで爆発するんですよ。

社本:爆発していく…(笑)

木田:それで思いもよらないものができるんです。それが新しい価値観、文化。

社本:そうですね。

木田:チェンソーズと多様な参加者が森の中でぶつかり合って、新しい文化が生まれるみたいなイメージでした。
だからその分、最後みんなで飲むとか、もっと話ができる時間があると良かったですね(笑)

社本:と、思います(笑)

この日記を書いた人

木田 正人

木田 正人

1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。

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