2021.06.08

第20回 気になるツガの落とし物

倒れたツガの木のそばに落ちていたこれ。なんでしょうか?
マテリアル販売事業部・吉田、後半はおもちゃ工房・工房長の関谷にも聞きました。

——これ、なんですか?

ツガの枝と幹の境の部分。木が雷かなんかに打たれて倒れたのが、だんだん腐って、これが抜け落ちたんだと思います。右手が幹の中で、左手が地上に出てた枝ですね。

——これだけ残ったんですか?

いずれ全部腐るはずですが、硬い芯の部分が残ったんですね。

——珍しいんですか?

同じようなのはときどき見かけます。これはツガですが、モミもあるし。けっこうあるんだと思いますが、なかなか気にして山から持ってくることはないですね。

——これは誰が?

林業事業部の飯塚くんが持ってきてくれました。ときどき見かけていて、気になっていたんだと思いますよ。もう1個あります。

——すごい綺麗ですね 。

木目がめちゃくちゃ詰まってます。

―何に使いますか?

(関谷登場)

試しに縦に割ってみたいですね。半分に割いて、壁に貼り付けて、棚にしたらおもしろそう。

——それたしかにいいですね。

それから、半分に割って中をくり抜いてお椀のようにして、小物入れはどうでしょう?

とりあえず割かないと始まらないですね 笑
でも、どう割くか。いろんな角度で見てみたい。どこがどういう波を打っているのか見たい。

——でも、割ったらそれきりですね。

もう1個ありますよ。

■素材データ
サイズ:長さ:400mm、幅:100mm(広いところ)
樹種:ツガ
状態:樹皮付き
伐採時期:不明
重量:1.5kg

(取材後記)
山にはそれなりにあったんでしょうが、ほんと気にしていないものでした。好奇心、探究心、必要ですね。ちなみに、こういう使い方もできます(木田)。

この日記を書いた人

木田 正人

木田 正人

1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。

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