2021.03.09
第8回 枝ぶりの良い広葉樹あります/アセビ
尾根地形に広く分布する木で、うねうねする樹形が特徴のアセビ。檜原村の当社・社有林にもあります。マテリアル販売事業部・吉田に聞きました。
——どこにあった木ですか?
これは社有林にあったアセビです。以前、お客様が照明の飾り付けで、枝ぶりのいい広葉樹を探しているということで、その見本として何枚か写真を撮って送ったんです。
——どんな写真ですか?
山に生えてる状態の写真です。同じ形の木はないので、お客様に選んでいただこうと思って。
お客様も、商品の写真を送ると聞いて、まさか生えてる木の写真が送られてくるとは思ってもいなかったようで、面白がっていただき…。それで最終的に山に来て、枝ぶりを見て選んで行かれました。
これはそのときの残った木です。
――どんなふうに使うんですか?
木を天井から吊るして、そこに照明を当てるそうです。
――こういう枝ものも在庫あるんですか?
あまりないですけど、木は乾燥させないといけないので、ないといざというときに使えない。だから、気になったものは在庫するようにしています。
——ところで、アセビはどんな木なんでしょうか?
(こちらは林業事業部・飯塚に聞きました)
毒があって動物に食べられないため、山によってはこれだけが残って目立ってるところもあります。
——シカも食べないのですか?
シカも食べないとされますが、最近は食べるとの説も…。
——木の特徴は?
硬く割れにくいです。
——どんなものに使えそうですか?
くねくねしてるので使いにくいかもしれません。小物とかいいのでは。
——階段の手すりなんかも面白そう。
そうですね。
■素材データ
サイズ:高さ:2500mm、枝の広がり:1500mm
状態:樹皮付き
伐採時期:2020年2月
重量:5kg弱
【取材後期】
木を山に見に来て、選ぶのは面白いなと思いました。山の風や空気の心地良さも一緒にどうぞ! ちなみにアセビを漢字で書くと『馬酔木』。馬が食べると酔ったようになることかららしいです(木田)。
この日記を書いた人
木田 正人
木田 正人
1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。