2023.01.31
第83回 発見! ヒトデ型(?)のケヤキ台座
檜原村にある旧製材所。弊社が跡地を購入し、今後の活動の拠点の一つとする予定の場所ですが、そこからは元の所有者が残してくれた“宝物”が時折“発見”されます…。このケヤキの台座(?)もそう。販売事業部・吉田に聞きました。
―これは何の木ですか?
ケヤキです。
―どこからのものなんですか?
弊社で購入した、廃業した製材所に残ってたものなんです。
―だいぶ古い感じですね。
少なくても10年。おそらくもっと経ってるんじゃないでしょうか。
―まさに枯れた趣があります。
おもしろいですよね。前のご主人、よく取っておいてくれたと思います。
―形も個性的です。
ええ、おそらく根っこに非常に近い部分なんだと思いますよ。
―なるほど、この張り出したのは、根張りですか…
そうですね。どっしりした安定感ありますね。
―色も渋いです。
そうですね、この赤…
―ケヤキの特徴なんですよね。
そうそう。
―中心の赤みだけ残ってるんでしょうか?
そうですね。一番堅い赤みの芯材が残って、周りの辺材部分は朽ちてしまったんですね。
―なるほど…
それにほぼ割れてないです。ゆっくり乾燥したんでしょうね。
―どんなふうに使いますか?
サイドテーブルにいいんじゃないでしょうか。ちょっと飲み物置くとか…
―確かに良さそう。
そう、そう。
―座卓もいいですね。座ってみましょう 笑
いい感じ。こういうのもありますね… 笑
―2、3人にちょうどいい。
あとは、商品のディスプレイに使うとか…
確かに…
ちなみにこの台座には“相棒”がいて、ここまで紹介した方(上)を持ち上げ、下に乗せるとピッタリ合います。底上げに使えるのでは…笑
■素材データ
サイズ:(上)直径:500〜600mm、高さ:180mm、(下)直径:90mm〜800mm、高さ:90mm
状態:乾燥
樹種:ケヤキ
伐採時期:不明
重量:(上)30kg弱、(下)3kg
(取材後記)
こちらヒトデに見えたでしょうか? 見えたなら嬉しいですが、見えなかったという場合は、誠に申し訳ございませんでした。
持ってみると、枯れた印象の見た目よりずっしり重く、モノとしてしっかりした感じが印象的でした。また、実際に座卓のような感じで座ってみると、形や色が気分を高めるのか、話が弾みます(木田)。
この日記を書いた人
木田 正人
木田 正人
1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。