2022.03.22
第57回 共に作る案件! 二又ヒノキ丸太、どう使いますか?
どーんと存在感あるヒノキの二又部分。まだ丸太のままです。どんなふうに製材して、どう使うか…。一緒に作って行きませんか?
マテリアル販売事業部・吉田に聞きました。
―これは八王子の現場で伐採見てきた木ですね?
はい、そうです。そのとき伐ってたヒノキですよ。
―旧鎌倉街道が現場そばを通ってたそうですね。
ええ、裏に石碑や祠もありました。
―昔から人が暮らしてた場所なんでしょうね。
そのようです…
(伐採を担当した林業事業部の飯塚と城定)
―この木も100年越えの木でした。二又なので伐ったと聞きました。そういえば、城定がまだ記事にならないのかな〜と…
自分が伐った木がどう紹介されるのか気になってるようです…
そうなんですね…
天板にしたいなと思ってるんですよ。木目もおもしろそうだし、テーブルの材料にどうかなと…
―いいですね。形もおもしろい。
それかベンチ。
このままでも、座れることは座れるんですよ…
―たしかに、このままでも。
あと座面を作ればほぼ出来上がりなんですが…
―はい…
実はこれ、この場で加工をどうするか相談しながらやるのもいいかなと考えてるんです。
―おもしろそうですね。お客さんと一緒に作る…
現物を見ながら、どう製材するか、どう加工するかって…
■素材データ
サイズ:直径(元)450mm、全長:2600mm、幅(二又部分):750mm
状態:樹皮剥き、未乾燥
樹種:ヒノキ
伐採時期:2021年11月
重量:250kg〜300kg(乾燥した場合)
(取材後記)
二又になるのは、雪や台風などが原因になって、真っ直ぐ上に伸びようとする梢の先端が折れ、脇から伸びた部分が成長するからだそうです。この木が二又になったのは、もう90年くらいも前のことのようなので真相は分からないのですが…
実はこの木、年明け1回目に紹介した“きらめくヒノキ”の、もう少し上の方にあった二又部分ですので、合わせてご覧いただければと思います(木田)。
太陽の光を浴びて“きらめく”ヒノキ:
https://tokyo-chainsaws.jp/ippon/newsletter/2022/01/page/3/
この日記を書いた人
木田 正人
木田 正人
1966年生まれ。青森県弘前市出身。日本大学農獣医学部卒。雑誌記者など出版界勤務後、「人のため、地球のための仕事」をしたいと思い、林業を志す。東京チェンソーズ設立当初から森林整備と広報を担当。